ただいま進行中!オリジナルパネルで創った離れの小屋


数年前にお母屋を新築したお客様から離れの小屋を依頼されました。 現場進捗中ですが、少し紹介をします。
右の窓のある方が6帖のお部屋、左の空間が物入れの納屋です。




基礎部分

躯体に耐震パネルを組み込んでいますのでホールダンもしっかりしたものを選んでいます。

「SRP金物」というHDアンカーボルトとHD−40というホールダウン金物1組で耐力をだすもので、基礎・土台・柱と躯体の中に貫通させて(埋め込ませて)使います。
通常金物で緊結するやり方はほとんどの場合集成材を使用することが基本条件になっていますが、この金物は(財)日本住宅・木材技術センターでの性能認定を杉の無垢材で行っており、許容耐力41.15KNという優秀な数字を実現しています。




外観



右側に駐車場スペース、左側の屋根が下がってきた部分を自転車置き場として使います。屋根はガルバニューム鋼板、外壁の木材は岩手産の杉板の無節を荒板(仕上げをしないままの板)のまま使っています。
10年ほど前「ひと・環境計画」の故高橋元さんと見て回ったドイツのエコ住宅のイメージです。荒板は一見仕上げをしていない板ではありますが、この方が杉板としての持ちがよいのです。勿論無節の杉板ですのできれいです。塗布する塗料は使わず、60年経過しても腐朽しないという実績をもつ、「ウッドロングエコ」という無公害木材保護材を塗る予定です。

構造躯体は国産杉材で真壁作り、内部はオリジナルパネルで構成しました。
石膏ボードや合板などは使っていません。



柱、梁との緊結は通常羽子板金物という梁等の脇に取り付ける金物が一般的ですが、ここでは基礎で使ったホールダウン金物同様木材の中に埋め込む形式の金物を使っています。「ジョイントエース」というものです。例えば上の写真のように、ナットに当たる金物を梁に埋め込み、柱側からボルトを通してナットにねじ込みながら引き込みます。金物が木材の芯にくることと、木材の中に隠れて、真壁作りの躯体に露出しないと言うところが利点です。


小屋の内部



約5坪の小屋とはいいながら、すべて4寸の杉柱と登り梁で構成しています。左の木の部分も右側の漆喰塗りに見える部分も、岐阜県立森林文化アカデミーで耐震実験をしてきたオリジナルのパネルです。左側の木が見えるものは、室内側に42mmの杉上小節の棒17本を径15mmのブナのダボでつないで止めています。室外側に三菱モイスを打ち留めています。接着剤も釘も使わないで木と無機質面材で構成されたパネルで、耐震性能と仕上げを兼ねたものです。漆喰塗りに見える右側のパネルは室内側と室外側の両面に三菱モイスを使った、これも耐震性能と仕上げを兼ねたパネルです。これらは内部に断熱材としてセルロースファイバーを工場で吹き込んでいます。飯能の石井ウッドさんで加工しました。同じ飯能の細田木材さんのプレカット工場で工夫を凝らして加工してもらった4寸柱の外壁側からこれらのパネルをはめ込んで、真壁仕上げにしています。お陰で気密度合いも期待通りでした。モイスはこのままでも十分綺麗ですが、後日セルフビルドでドイツブレーマ社のアラパスタ粘土を塗ります。大理石粉と粘土を含んだ自然素材の塗り壁材です。

小屋が完成すれば、木のフェンスで出来た外構工事と樹木の植栽工事があります。

すべて完成しましたら、再度ご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに・・・・

*使用している建材などについてはエコ・もの・ファームの標準仕様のページもご覧下さい.

 
本サイトの情報、内容、素材等の無断転載を禁止します。©2007 eco-mono-firm