ただいま進行中!Mファミリー・鶴ヶ島の家
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現場調査 (2007.03)
Mさんは数年前から建築地を探しておいででしたが、当社でご紹介した土地を4月気に入っていただき、5月に土地の契約をすることになりました。
買い付け証明を入れたので、契約に先立ち、基本設計をお願いする江藤さんと現場調査をしました。



設計については通常は社内でプランを起こしますが、今回は基本プランの完成までは空設計工房の江藤眞理子さんに依頼しました。M邸は奥様がプランの主導権をお持ちなので、同じ女性でお年も近く、建物に対する考え方が近い江藤さんに基本プランをお願いしました。
江藤さんは九州、福岡で設計事務所をされています。10年ほど前に故高橋元さんの「ひと・環境計画」のドイツ・エコツアーでご一緒して以来のお付き合いです。天然素材を使ったエコロジカルなパッシブデザインの設計がお得意ですが、高断熱・高気密のシステム構成にも造詣が深い建築士です。福岡は埼玉からは遠方ですが、定期的に東京にお出でですので、その日程に合わせて、必要に応じて施主との打合せに立ち会ってもらうこととしました。不足するところは電話、eメールで打合せのやり取りをします。過去2案件お願いしていますが、その女性らしい配慮のあるプランが施主に喜んでいただいています。
空設計工房http://www.sola-web.com/


第1回打合せ:ニーズヒヤリング
Mさん自宅/Mさん、江藤さん、当社落合
敷地調査、SS調査の報告。
現在の住まい方やこれからの生活の仕方などのお話しをしたり、間取りの要望の聞き取り、新居への持ち込み家具や備品類の採寸などを行いました。

土地契約 (2007.05)
お土地の契約無事終了、おめでとうございます。
土地の紹介者でもあるので、落合もご契約に立ち会いました。
帰りにMさんに同行して新しい土地に寄り、お酒とお塩でお清めし、気持ちも新たにしました。いよいよ楽しみなMファミリーの家づくりの出発です。



第2回打合せ:初回 ラフプランご提案
Mさん自宅/Mさん、江藤さん、当社落合
Mさんご家族のご要望は勿論、現地やその周辺のロケーションを実際にみての印象やアメダスのデーターを下地に、風の流れや採光を考慮したプランがご提案出来ました。検討模型(1/100)も見ていただき、外観などのイメージもお伝えしました。



第3〜5回打合せ
エコもの事務所/Mさん、当社落合
修正プラン提出。収納スペース、台所廻り、子供達のスタデイルームなど幾つかの変更点の修正を行いました。外壁は杉板を1階部分、2階部分は漆喰か珪藻土塗りになりそうです。



第6回打合せ:基本プランを確定
エコもの事務所/Mさん、当社落合
基本プランを確定しました。
設計契約(仮契約)をいただきました。
図面を大きくして〔実施図面(1/50)〕、平面、立面、展開図、設備図などの打合せを後日始めます。



第7回打合せ:図面のご案内 (2007.06)
Mさん自宅/Mさん、江藤さん、当社落合
実施図面(1/50 平面・立面・展開図)のご案内。
始めてご覧になる展開図なので、打合せに時間がかかりました。
Mさん宅は持ち込む荷物や書籍が多く、収納や家族で使うスタデイルームなど充実してきました。システムキッチンのオリジナルで作りますので、詳細はこれから詰めて決めていきます。



第8回打合せ:実施図面の修正
Mさん自宅/Mさん、当社落合
玄関横のシューズルームの下足入れのスペースが少し不足とのこと、既に90足近く確保しているのですが・・・
ほぼまとまってきました。


9回打合せ:確認申請認可・工事契約 (2007.10)
確認申請は時節柄時間がかかると思っていましたが、通常通りの時間で認可されましたので、工事契約を締結いただきました。
数年前からのお土地探しに始まり、勉強会や色々な建物の見学を経てやっと、家づくりのスタートです。




 施工編

地鎮祭 (2007.10初旬)
地鎮祭挙行。
いつものことながら、気持ちの引き締まる時間です。
いよいよこれから家づくりが始まります。




10地盤調査 (2007.10中旬)
擁壁施工前に行ったスウエーデン式サウンディング調査(SS調査)に加えて、新たに表面波探査法という地盤調査を行い、地盤改良方法として、ジオクロス工法を採用することを確認しました。




11地盤改良 (2007.11中旬)
軟弱地盤に対応して、日建ウッドシステムズのジオクロス工法を採用しました。
念入りな転圧の上で、ジュポン社のジオクロスという不織布を敷設することにより、住宅の不同沈下を防ぎ、また、土に加わっている力をシート敷設で分散させることにより、均質な地盤を形成することを目的とする工法です。
ジオクロス工法http://www.nikkenwood.jp/geo.html




12地盤改良終了 (2007.11下旬)
ジオクロス工法の施工終了。
この上に基礎工事を行います。




13配筋工事 (2007.11下旬)
配筋工事が終了




14性能保証協会の検査 (2007.11下旬)
基礎配筋を終了して、性能保証協会の検査を受けました。
鉄筋の太さ、間隔、継ぎ手の長さやコンクリートのかぶりの厚さなどをチェックされます。




躯体の壁中にオリジナルパネルをはめ込むため、隅柱の側面に金物が露出する通常のホールダウン金物ではなく、SRP金物を使いました。
無垢の柱に使え、強度が担保される優れものです。
(参照・家づくりの手順/オリジナルパネルで創った離れの小屋




自然系断熱材の炭化コルクを基礎の外に置いて一体打ちにする、基礎断熱工法です。
勿論、ベタ基礎です。




15基礎工事完了 (2007.12中旬)
基礎工事完了。
炭化コルクが打ち込まれているのが分かります。
綺麗に仕上がりました。



榎さんありがとう。



16土台敷き (2007.12中旬)
上棟前日に土台を敷きました。
気密シートの上に土台材の桧の4寸(12cm)角を置いています。
黒く見えるのは基礎断熱として基礎の外側に打ち込んだ炭化コルクです。

炭化コルクはコルクタイルやワインの栓などにした時出るかすなどを炭化発泡させたもので、熱をかけると樹脂が出て固まるため、接着剤は使用していません。水や腐りに強く、自然系断熱材の中では、外張り断熱に適しています。
生産地がポルトガルであり、搬送のエネルギーが多いところが難点です。




17上棟 (2007.12中旬)
先行足場が組まれ、構造駆体の組み上げが始まりました。
冬の青い空が広がった、少し寒く、身の引き締まる朝です。



すべての柱は4寸(12cm)、材種は柱、梁ともに近郊の杉材です。
骨太の構造体で、柱、梁を見せる真壁構造になります。




柱、梁との緊結は梁の脇に取り付ける羽子板金物が一般的ですがここでは、基礎と通し柱の緊結で使ったホールダウン金物同様木材の中心に埋め込む形式の金物を使っています。「ジョイントエース」というものです。




「ジョイントエース」は、ナットに当たる金物を梁に埋め込み、接合する梁や柱側からボルトを通してナットにねじ込みながら引き寄せます。
利点は金物が木材の芯にきて偏心せず強度を確保できることと、木材の中に隠れて、真壁作りの躯体に露出しないので、柱、梁をきれいに見せられるところです。




2階の床は、根太を置かず梁を3尺(91cm)間隔に細かく入れています。その上に、Jパネルという36mm厚の杉の3層板を梁に直に打ち止めています。
剛床という地震に対して水平剛性を高める床です。
Jパネルは実験により水平構面としても耐力があることで、国が性能証明書を出してる構造用面材です。




18上棟時 (2007.12中旬)




19上棟終了 (2007.12中旬)
上棟翌日の風景
パネル外部の無機質面材モイスが見えます。




昇り梁にモイスを貼っています。




3寸5分角(105mm)の母屋がが見えます。
3尺ピッチに並べ、断熱材のセルロースファイバを吹き込みます。




母屋間にセルロースファイバーの吹き込み施工を行っている(株)マツナガのスタッフ
ちょっと怖かったねえ。




断熱施工もそろそろ終了。
母屋に貼り付けた不織布がセルロースファイバーの吹き込みにより、少し膨張しています。パンパンですね。




20上棟後 (2007.12下旬)
2階の床の下張りに36mmの杉の3層板、Jパネルを
敷いています。水平の剛性が高まります。




21オリジナルパネルの組み入れ 

予め工場で制作しておいたオリジナルパネルを組み込みます。
そのまま杉の仕上げになるものと、漆喰や粘土系塗料の下地になるものと2種類あります。
壁中にセルロースファーバー断熱材を装填してあります。
どちらも岐阜の森林文化アカデミーで実験をして、壁耐力を確認できているものです。詳しくは「おいしい住まいの標準的な仕様の概要」を参照してください。
ちょっと自慢のパネルです、きれいでしょう。




クレーンで吊り上げてはめ込みます。




建物駆体と足場の間から落としていきます。
クレーンオペレーターの尾崎さんの腕前にはいつも感心させられます。




柱、梁を見せる真壁の構造です。
柱と梁に一工夫を施し、パネルを柱、梁の外側から
はめ込んでいます。わずかなクリアランスで、きちんと収まりました。




1、2階ともパネルを組み込んでいきます。
パネルを構成する杉棒、モイスとセルロースファイバー断熱材により
耐震性、耐火性を担保して、きれいな真壁意匠が仕上がっていきます。




22施工中の様子 (2008.01中旬)
スタッフの手作りの現場看板。




2階ダイニング周辺。木製サッシが収まっています。




壁はパネルで構成されていますが、今回は窓の上、下の部分、2階の梁、桁の上部に
ついては現場施工です。それらの部位については現場で断熱材を入れています。その断熱材セルロースファイバーの施工の様子です。




2階の床下は根太間にバージンウールを入れました。
見るからに暖かそうですね。




2階の床材は岩手の南部赤松です。
きれいな色合いです。
ちなみに1階の床は30mmの杉を入れています。




23外装、屋根など (2008.01下旬)
そろそろ外壁が張り終わるころです。
19mmの杉板の無地(節のないもの)を目板張りにしています。




屋根はガルバニューム鋼板の黒色系です。
屋根が片流れなので、(株)タニタの片流れ屋根用の換気棟をつけました。換気量も十分で、すっきりとしたデザインです。




暖房はパネルヒーターを設置しますが、以前からの夢だったという、お施主奥様のご希望で、上棟後ストーブをつけることになり、円筒がつきました。
ストーブは国産のもので、最近話題のペレットと薪の両方が使える優れものです。




合板、石膏ボードを使わないというのは、ゴミの分別がし易いということも大きな特徴でしょう。端材の木材、梱包材の紙ゴミとビニール類、現場でスタッフが分別して処理します。
木材はほとんど杉材ですので、ストーブに使いたい、という方にもお分けしたり、近所の方にも随分と持っていってもらいました。




24外壁の塗装 (2008.02.初旬)
外壁に塗装をしました。塗装といっても塗料ではなく、ウッドロング・エコという天然素材だけで作られた木材保護材を使いました。塗った当初は茶色ですが、経年で銀白色に変わってきます。
海外では60年間効果が持続した例があるということです。
落ち着いたよい色合いになりました。



 


25完成前の様子 (2008.03)

1.1 玄関洗い出し
玄関とポーチ床は洗い出し仕上げです。色に少し変化が欲しくて桃山の2分石を使いました。KENTの加藤さんが丁寧に仕上げてくれました。




1.2 玄関から廊下
玄関から子供室への廊下です。




1.3 シューズルーム
玄関に下駄箱を置かず、玄関横にシューズルームを設け階段下まで伸ばしています。




2.1 階段室
階段の両脇に文庫本棚を作りました。加重を階段部分にかけないよう気を使いましたがかなりの量が納められる棚になりました。




2.2 浴室
ユニットバスは廃棄時の問題が大きいので使いたくはないのですが、長期間の排水のメンテナンスを考慮して、ハーフユニットバスを使いました。天井、壁は地元ときがわ町の桧材を貼っています。




2.3 1f子供部屋
子供部屋にも本棚とハンガースペースを設けてます。吸気器具はフランス製のアエレコを使っています。器具に内蔵されているナイロンリボンセンサーが室内の湿度に反応して、伸縮するという優れものです。




3.1 キッチン
キッチン、ダイニングが2階にあります。オリジナルキッチンのL型です。食器入れのバックセットもつけてあります。
食洗機、グローエの蛇口、ハーマンのガスコンロ、桐で作った米びつなども組み入れてあります。
完成時の写真では細かく説明する予定です。




3.2 ダイニング
キッチンに立ってダイニングを見ています。




3.3 ダイニング2
上棟のあと、設置が決まった薪ストーブが置けるように煉瓦を置きました。ペレットと薪の両方が燃やせる岩手のクラフトマンを選んでいます。




4.1 学習コーナー
ダイニングから学習コーナーも見ています。耐力壁を外周壁で取っていますので、建物内の壁はフリーになります。M邸では2階部分はほとんど間仕切りなしの大きな空間になっています。




4.2 学習コーナーからダイニング
学習コーナーからダイニングを見ています。手前の机は奥様の家事コーナーです。




5 バルコニー
バルコニーの手すりは、いつもは木だけで作っていましたが、今回ステンレスのワイヤーを使いました。見通しがよく、明るい感じでスッキリしました。




【お知らせ】
おいしい住まい M邸現場見よう会
環境主義宣言 ありがとう地球、私たちは地球環境を大切にしますが終了しました.
予約の方々や近隣の方、知り合いの大工さん、設計事務所の友人などが寄って下さいました。
また、日本バウビオロギー研究会を主宰されている前橋工科大学の石川恒夫先生にもわざわざお出でいただき、今回使用したオリジナルパネルについて、論評していただけました。
次回はお施主様にお願いして、今回経験された家づくりについての感じたこと、楽しかったこと、失敗したことなどをお話しして頂く座談会形式の現場見よう会を行いたいと思います。
どうぞお楽しみに。





 
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